2023年11月27日、性的マイノリティの活躍支援に取り組む中小企業への一助となることを目的とした中野区産業振興センター主催、ダイバーシティ研究会協力の「レインボーカフェ2023 ~中小企業における性的マイノリティ活躍支援事例共有会~」に当社社員がパネリストとして登壇いたしました。
LGBTQ+に関する研修、コンサルティングおよびマーケティングを行う株式会社アウト・ジャパンの代表取締役社長 屋成和昭氏をはじめ、当社同様にLGBTQ+などの性的マイノリティに関する取り組みを積極的に行う企業様との有意義なパネルディスカッションの他、LGBTフレンドリー企業としての当社の取り組みもご紹介いたしました。
「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(通称、LGBT理解増進法)」が2023年6月16日に成立し、近年、日本においても性的マイノリティに対する理解を深めるための取り組みが広がってきています。
一方で、全国のLGBTQ+当事者1,000名を対象に実施された「LGBTQ+当事者の仕事や職場に関する意識調査」*1によると「職場で生きづらさを感じる」と回答した方が約4割、「性自認や性的指向がきっかけで、やりたい仕事に就くことを諦めたことがある」と回答した方が約3割に上り、企業における性的マイノリティへの理解増進は大きな課題であると言えます。
また中小企業においてLGBTQ+当事者の従業員を支援する取り組みを行っている企業は2割以下*2に留まり、大企業に比べ特に取り組みが少ないことがわかりました。
当社はLGBTフレンドリー企業を目指し、制度面の整備や全従業員に向けた研修などさまざまな取り組みを実施してまいりました。
・社内相談窓口の相談内容に「SOGI(性的指向・性自認に関するもの)」を追加(2018年11月)
・全従業員向けアウト・ジャパン様による「LGBT基礎理解研修」実施(2018年12月)
・新規入職者向け研修実施、社内イントラに基礎理解動画を掲示(2018年12月以降)
・相談窓口担当者勉強会実施(2018年12月以降、不定期開催)
・パートナー制度導入(2019年9月)
・全従業員向けオンライン勉強会実施(2021年6月)
・全従業員向けハイブリッド形式勉強会実施(2023年10月)
取り組みの結果、企業のLGBTQ+に関する取り組み評価指標「PRIDE指標」での5年連続ゴールド受賞をはじめ、社外からも評価をいただいております。
当社は誰もが自分らしくありのままで生きられる社会の実現を願い、2018年11月に「ダイバーシティ&インクルージョン方針」を制定し、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)を推進しています。
制定からの5年間で社会のD&Iに対する意識も変わりました。
「差別をなくし平等にするだけでは解決ができない壁がある。個々の差をなくし公平性が与えられてはじめて多様性のある組織を作ることができる」といった認識が欧米諸国で深まり始めたことを背景として、近年ではD&Iではなく「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」と呼ばれるようになってきています。
社会の変化に対応し、誰もが能力を発揮して活躍できる社会をめざすため、当社も求められる姿勢を見つめ直す必要があると考え、2023年12月に「ダイバーシティ&インクルージョン方針」を「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン方針」へ改定いたしました。
これから先も当社は、使命とする「すべては笑顔のために ~世の中のすべての人を笑顔にする~」の永続的な実現に向け、誰もが自分らしくいきいきと過ごせる環境づくりに、積極的に取り組んでまいります。
一覧に戻る